シェル変数の参照
シェル変数はシェルスクリプトを組む上で必要に応じて参照することになります。
その方法を見て行く前に、プロンプト上でシェル変数を参照する方法から見て行きましょう。
まずは新たにシェル変数を定義します。
$ hensu02=Hello
定義したら早速参照してみましょう。
$ echo $hensu02 Hello
echoコマンドは変数の値を出力するコマンドです。
変数名の前に入力した「$」は、その次にくる文字列が変数であることを明示します。
もし「$」をつけずに下記のようにechoコマンドを実行すると、
$ echo hensu02 hensu02
「hensu02」はただの文字列として扱われ、プロンプト上にはそのまま「hensu02」と表示されます。
では次に変数にコマンドを格納してみます。
$ hensu02=date
dateコマンドは現在日時を出力するコマンドです。
この変数をechoコマンドで出力してみます。
$ echo $hensu02 date
この場合はそのまま「date」と出力されます。
では、変数そのものを実行したらどうなるでしょう。
$ $hensu02 2010年 10月 16日 土曜日 13:03:08 JST
その場合、現在日時が表示されます。
これはつまりdateコマンドが実行されたことになります。
変数「hensu02」に格納されている文字列は「date」であり、
プロンプト上でその変数を実行したということは「date」がシェルに入力されたことになります。
その結果、dateコマンドが実行されたということになります。
最後に今回定義した変数は削除しておきましょう。
$ unset hensu02
echoコマンドとシェル変数はシェルスクリプト上でよく使うことになりますので必ず覚えておきましょう。