今回はまずひとつシェルスクリプトを作成し、実行するまでの一連の作業を行います。どのプログラム言語でもそうですが、「Hello World!」プログラムを初めに作成するという慣習のようなものがあります。
ここでもそれにのっとり、「Hello World!」とだけ出力するシェルスクリプトを作成します。
シェルスクリプトは通常のテキストファイルに記述します。
テキストファイルの作成方法はいろいろありますが、ここではviコマンドで作成する例を示します。
$ vi sample01.sh echo "Hello World!" (:wqで終了)
コマンドとして実行させるため、chmodコマンドでファイルに実行権を与えます。
$ chmod u+x sample01.sh
「chmod u+x sample01.sh」は「sample01.sh」に対してユーザー(u)に実行権(x)を与える(+)という意味です。
これで(これだけで)、シェルスクリプトを実行する準備が整いました。
早速、「./sample01.sh」で、作成したシェルスクリプトをコマンドとして実行します。
$ ./sample01.sh Hello World!
スクリプトに間違いがなければ、画面上に「Hello World!」と表示されます。
今回の例はとても簡単なものですが、これも自分だけの「sample01.sh」というコマンドを作成したということになります。
このようにスクリプトを記述したファイルをシェルスクリプトと言います。
どんなシェルスクリプトでも、ファイルの内容が複雑になるだけで、作成方法は同じです。