パイプを便利に使えるかどうかは、フィルタを使いこなすことがポイントです。「フィルタ」とは標準入力からのデータをなんらかの形に加工して標準出力に出力するプログラムの総称です。パイプでコマンドをつなげる際、フィルタを介すことで、さまざまな機能を作り出すことができます。

フィルタには以下のような種類があります。

tee
入力をそのまま出力するが、同じものをファイルにも出力する。

sort
入力を行単位でソートして出力する。

uniq
連続する複数の同じ内容の行があれば、ひとつの行に縮めて出力する。

grep
それぞれの行を検索し、検索にマッチした行を出力する。

head
先頭から指定した行数だけを出力する。

tail
末尾から指定した行数だけを出力する。